庁舎建設等調査特別委員会行政視察報告 (2012.04.17)

  • テーマ/場所:
    「PFI方式による公共施設整備について」 横浜市瀬谷区
  • 期間:2012/04/17 (1日)
  • 視察内容:

横浜市瀬谷区における、総合庁舎庁舎建設に関する、「PFI方式による公共施設整備について」についてお話を伺い、実際に施設見学をさせていただきました。

総合庁舎は地上五階建ての区役所・消防署・公会堂・二ツ橋公園が一体となった事業で、PFI方式の採用については横浜市の中に専門の検討部門があり、他の区役所建設の経験と、他の8つのPFI事業経験を生かし今回採用が決定したとの事。地元説明会は6回行い、地元説明会を6回行い、HPなども使って市民参加の手続きをとって来られた。導入のメリットとしては、民間経営能力を活かした市民サービスの向上・コスト削減・支出の平準化・経済活性化を上げられていた。デメリットとしては、市会の承認プロセスの煩雑化・事業開始までの労力・長期にわたる運営費負担・市内業者の取り扱いの難しさを上げられていました。

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無料の一時保育室があり安心です
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相談を受けやすいパーティションで区切られた窓口
  • 所感

横浜市瀬谷区は人口約12万6千人と小金井市と同等の規模です。総合庁舎はとても立派な作りで、506席の公会堂も同時に建設したことで、約11億円の事業費とPFIの利点を活かした効率がよい事業をされていると感じました。

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公会堂の椅子はなぜカラフルなのか?それは演者さんから空席状況が目に付きにくくする配慮もあるそうです

一方、PFI方式は性能発注であり、直接施行方式の仕様発注と異なる事から問題が一般的に指摘されますが、瀬谷区でも建設が進むにつれ、当初の計画には無かった課題が起こり、別契約で発生した事もお話を伺いました。小金井市においてもこの様なケースは多々ありうると考えますし、スタートまでの作業は大変多く実際どこまで詳細に詰められるのかも課題になります。

その他、SPCの負担も大きいことから複数の入札が見込みにくい事や、地元業者へ経済効果等についても研究が必要であると思います。

費用負担については、第二庁舎のリース料等と、後年度負担とのバランスも考慮して判断する必要もあると考えます。