平成25年度第2回定例会 「一般会計補正予算(第一回)」 賛成討論

■議案第34号 平成25年度小金井市一般会計補正予算(第一回)に対して、市議会公明党を代表して、賛成の立場から討論をいたします。

大きく三点について理由を述べます。

①     一点目は、ベンチャー・SOHO事務所開設準備等委託料についてです

「産学民公の協働による工業の育成」及び「新たな事業所の誘致促進」を掲げ、平成20年10月には中町の東京農工大学内にインキュベーションセンターが開設されました。その後、毎年のように市政方針にも掲げられていた、待望の高架下への「ベンチャー・SOHO事務所の整備」が具体的に動き出します。

12部屋と商談ルームとシェアルームを兼ね備えているということですので、優秀な多くの企業が誕生しまた誘致され、順調に成長できるよう知恵を出しあい、目的が達成できるよう着実に進めていただくよう要望いたします。

②     二点目は、文化財センター維持管理に要する経費です

小金井市の貴重な史跡、空林荘の火災を受けこれらを守り将来に保存していくため、文化財センターの周辺へのフェンス設置、防犯カメラが挙げられております。長年に渡り、この地を愛し浴恩館公園維持に携わられている市民の方々のお声も伺いながら、景観には十分に配慮するよう進めていただきたい。また多くの方が往来される場所という事からは、根本的な対策としては未だ不十分だと考えますので、更なる対応も継続してご検討いただきたい。加えて、「空林荘」については、拙速な対応では無く、下村湖人の魂をどのように復元するべきか、文化財保護審議会等での議論を深めていただきたいと要望します。

 

③     三点目は、学校給食調理委託料についてです。

今回の予算は、「5校委託4校直営」という新しい経営方法による小学校給食調理の計画からの予算であり、本年9月から小学校5校の調理を委託にするというものです。小学校給食調理業務の委託については、「学校給食検討委員会」答申を尊重し、「小金井市学校給食の指針」を踏まえ、「第2次行財政改革大綱」に続き、平成22年に示された「第3次行財政改革大綱」の中で既に示され平成23年試行と目標を掲げ、行革大綱は議会にも諮られてきたものであります。

★     目的は二点あると思います。

  1. 当然に歳出削減があげられます。本来十分な体制で給食を提供する為の人件費との差額として、ここで生み出された年間約4000万円の財源は、給食室や食器の改善などをはじめとする、教育現場への還元が約束されています。
  2. 最も重要で、小金井らしい「安全でおいしく温かい給食」を維持・向上し、未来の子供達に提供し続けていくために、目先の事だけではなく将来を見据えた必要不可欠な決断であるという事です。その点からも今回の予算を、私たちは、支持をするところです。

○しかしながら、保護者の方々の不安を払拭するためには、今後、進め方について改善すべきは改善し、様々な工夫が必要であります。

具体的には、今回試行的に行われるプロポーザルの一部公開。引継ぎ業務や栄養士さんと現場のチーフとの円滑な連携。秋には施行予定の「食育推進基本条例」を加味し、評価の高い「小金井市学校給食の指針」をどう実現し、将来に渡り委託先業者にどのように定着をさせていくのか。また、地域・保護者の声を聴く仕組みの構築をどう進めていくのかなどが挙げられます。

是非これらについては、前向きに、経過が見えるように、取り組んでいただきたいと要望します。

今後も更なる、学校教育現場の質の向上をお願いし、以上、賛成討論といたします。