- テーマ:第72回 都市問題会議
『都市の危機管理 ~協働・参画と総合対策~』 - 場所:
神戸市 「神戸文化ホール」 - 期間:2010/10/06~2010/10/08
- 視察内容:
一日目
【基調講演】 「自治体の危機管理」 明治大学政治経済学部教授 中邨 章 氏
【主報告】 「市民とつくる“安全と安心のまち 神戸”」
兵庫県神戸市長 矢田立郎 氏
【一般報告】 「都市の危機管理 2009新型インフルエンザに学ぶ」
京都大学防災研究所巨大災害研究センター長・教授 林 春男 氏
【一般報告】 「都市の危機管理 桜島の防災対策」
鹿児島県鹿児島市長 森 博幸 氏
【一般報告】 「都市の構造変化に対応した危機対応能力の向上」
(財)建設業技術者センター常務理事 上村章文 氏
二日目
【パネルディスカッション】
コーディネーター: 関西学院大学総合政策学部教授 室﨑益輝 氏
パネリスト:
特定非営利活動法人危機管理対策機構理事・事務局長 細坪信二 氏
同志社大学社会学部教授 立木茂雄 氏
滋賀県立大学環境科学部教授 柴田いづみ 氏
宮城県栗原市長 佐藤 勇 氏
愛知県岡崎市長 柴田紘一 氏 の五名。
【行政視察】
今回は参加せず。
- 所感
一日目の基調講演では、世界と日本とでの公助と自助の捕らえ方の違いを伺いました。危機管理は自助が原則であり、公助に過剰依存してきた日本人には大きな課題になるというお話でした。更に言えば、自助、共助そして公助のバランスが大事であるが、日本ではそれがうまくいっていないという。そうはいうものの、危機管理課の設置や、議会だよりにも安全安心に関わるコーナーの掲載も必要ではないかとの提言があった。核家族化をはじめ各家庭の状況も多様化してきている上、ゲリラ豪雨など、局地的な災害への対応というのも必要になることから、個々の危機管理意識の向上、またそれをサポートするための情報の整備、発信、管理が緊急時には必要になる。
主報告では、神戸市長が震災の恐ろしさ、また、その後の安全安心のまちづくりについてお話がありました。平成7年1月17日5時46分、死者・行方不明者が4千名を超える大惨事となったことを教訓として、各地域で多くの取り組みをされてきました。その中でも、学校防災会という話がありましが、とても興味がある内容でした。現在だけでなく大人になったとき、いざと言うタイミングで躊躇無く手を差し伸べられる大人になるためにも、重要な事業であると考えます。
二日目のパネルディスカッションでは、起こりうる危機を予見する想像力を身につけること、そして万一の危機にも対応できる柔軟性をみにつけることが、求められている。というお話があった、前述したように、この見方が今後大変に重要になる。そのためにもお互いの責任範囲や、対応ができうる内容についてなど、具体的な関係団体との交渉をもって進める必要がある。いずれにしても、地域コミュニティの再生なくして、用意された準備が十分に機能するとはいえない。危機管理の対策の観点からも地域コミュニティの活性化について声をあげていきたい。
こちらに書ききれ無かった点。また重要な点については、さらに調査を深めまして、今後の活動や議会質問の中で取り上げてまいりたいと考えております。
以上