議会運営委員会行政視察報告 (2014.02.05-02.06)

一日目

  • テーマ/場所:
    「議会改革について」」について京都府宇治市
  • 期間:2014/02/05 (1日)
  • 視察内容:

 宇治市の鳥は小金井市と同じ「カワセミ」であり、また宇治市側が過去小金井市の議会改革の取り組みを参考にされたことがあるという事で、様々な縁があり、非常に親しみやすい視察となりました。
宇治市議会の議会基本条例の特徴は、議員の歳費についても触れていることだと述べられていました。また、宇治市議会は無会派を認めており、政務調査費を会派と議員個人というように明確に分けて運用する方法をとられていた。宇治市の議会基本条例は、課題を「自由討議」と「通年議会」とされ二期目の検討の取り組みに入られているとの事。制定後も次なる検討を重ねられている姿が大変に勉強になった。
その他、「市民と議会の集い」などの取り組みも特徴的で、経過の説明が大事という認識で、それぞれの考え方も述べられる方法をとられていた。手話に加えて要約筆記を行いプロジェクターで表示しているのも工夫だと思いました。

  • 所感

私からも何点か質問をさせていただきました。一つは常任委員会の同時開催についてです。過去は同時に行っていたが、全ての委員会に参加できない会派などのオブザーブや市民の傍聴などに配慮した結果として現在は基本別々に行っているとの事でしたが、市長は出席をしていないという事。
宇治茶 また、小金井市が以前、試験的に行わせていただいた時に、個々の意見を言わないということで、発言調整に時間を要したという経験上、個々の意見を言えるようにしている宇治市議会の「市民と議会の集い」は、準備にはどのくらい時間がかかっているのか質問をさせていただきました。現状、総括報告以外の発言調整は行わないということで、準備が短縮できていると思われた。同様の手法を小金井市議会でも取れれば開催準備の負担も減るりますが、合意を得るのには時間がかかりそうだと感じた。

 また、直接の視察項目とは異なりますが、市を売り込む意味で、抹茶でのおもてなしをいただきました。視察受け入れに対して、このような配慮はとても工夫があり素晴らしいと思いました。

二日目

  • テーマ/場所:「議会報告会」について長野県塩尻市
  • 期間:2014/02/05 (1日)
  • 視察内容:

塩尻市議会は、議会基本条例推進委員会(議会改革政策部会 ・広報部会 ・交流部会)を設置して、熱心に議会改革に取り組んでいる。議会基本条例については、精力的に短期間に作られたとの事。視察に内容の議会報告会については、毎年春と秋の二回開催され、都度5つの地区に分かれて実施されている。(1年で全てに行けるよう)報告内容は委員会毎にポイント説明を行っている。塩尻市議会も手話に加えて要約筆記を行っている。また市民の方から多数頂いた要望の受け方や、返答の仕方など工夫を重ねながら進められており、開催地の地区長さんへ行政の回答を届けるなど丁寧な対応を行われているのは参考になった。

  • 所感

塩尻市の水 議会として、商工会や農業委員会等(今後は青年会議所や、PTA等へも広げる予定)各種団体と、班分け(常任委員会毎か)をして意見交換会を毎年行われている取り組みは参考になりました。小金井でも検討ができるかも知れません。また、文書質問制度はあるそうですが、実際に過去に三回程度の利用との事。
今回、二市を視察して、議会基本条例の策定は大事ですが、それに時間を追われ、市民の声を聴く時間を大幅に削ることは本末転倒であり、更なる策定手順の工夫と、真に市民の為の議員改革、議会改革を進める必要性を感じた。