第79回 都市問題会議
- テーマ:『ひとがつなぐ都市の魅力と地域の創生戦略』
~新しい風をつかむまちづくり~ - 場所:那覇市 「沖縄県立武道館」
- 期間:2017/11/09~2017/11/10
一日目
- 視察内容:
- 【基調講演】 「多様性のある江戸時代の都市」
東京大学史料編纂所教授 山本博文 氏 - 【主報告】 「ひと つなぐ まち-新しい風をつかむまちづくり-」
那覇市長 城間幹子 氏 - 【一般報告】 「人口減少社会の実像と都市自治体の役割」
-人口とインフラの適正な持続的配置はいかに可能か?-
首都大学東京大学院人文科学研究科准教授 山下祐介 氏 - 【一般報告】 「自然と都市が融合し共生が地域の価値を高めるまちづくり」
釧路市長 蝦名打大也 氏 - 【一般報告】 「新たなステージに入った沖縄観光」
-複合的な魅力を有するハイブリッドリゾートへ-
琉球大学観光産業科学部長・教授 下地芳郎 氏
二日目
- 視察内容:【パネルディスカッション】
コーディネーター:
早稲田大学理工学術院教授 後藤春彦 氏
パネリストは以下の五名。
- 勝山市長 山岸正裕 氏
- 島田市長 染谷絹代 氏
- (株)能作取締役産業観光部長 能作千春 氏
- まちとひと 感動のデザイン研究所代表
藤田とし子 氏 - 沖縄文化芸術振興アドバイザー
平田大一 氏
- 所感
二日目のパネルディスカッションでは、沖縄文化芸術振興アドバイザー平田大一 氏の、「文化をおやつではなく、主食として考える沖縄に」というお話にとても感銘を受けました。平田氏は、2005年「那覇市芸術監督」、2011年「沖縄県文化観光スポーツ部長」等を歴任されて来られた経験を活かされ「感動立県おきなわ」を構築されています。
理想、夢想と言われようが、沖縄が沖縄らしく生き残る道は「文化」を基調とした「地域コミュニティーの再生」を目指し「感動体験を軸とした次世代の人材育成」を図るとともに「若者が夢見る新たなシゴトのカタチ」を生み出す事であると確信する。誤解を恐れずに言うならば、「文化・芸術のための人づくりを行うのではなく、人づくりのために文化・芸術を活用する」という考え方を持つことで新たな水平線が見えてくると思うのである。
まさに、文化は人づくりであり、希望ある子どもたちを育み、未来のそのまちをつくるという事ではないでしょうか。そのための机上の教育だけでなく、体験教育を大事にすること。その感動が人を作り、人が集うまちをつくる。小金井のまちづくりにも欠かせない大事な要件をうかがえました。
行政視察
行政視察では、沖縄について学びながら、琉球王朝の王城、世界遺産首里城を視察いたしました。実際には、太平洋戦争の末期、沖縄戦の影響で破壊され、その後再建されたものですが、戦争の悲惨さを改めて実感する機会となりました。
直前視察
当日は朝から会議の為、前日に移動をし、那覇市役所および、昭和25年に開設した那覇市民の台所として親しまれてきた、「第一牧志公設市場」を視察いたしました。視察先では、会議の他、現地を歩き、その政策がどういう市民生活の中で生まれてきたのかを知ることで、小金井市にどう当てはめる事ができるのか、課題は何なのかを知ることが大事です。那覇市は2012年に新庁舎が落成しており、小金井市も現在、新庁舎をH34完成に向けて検討を重ねている事から、大変に参考になりました。
以上