令和元年第3回小金井市議会定例会

1  公共施設の避難設備について

小金井市公共施設等総合管理計画では、今後35年間のうちに公共施設の更新にかかる費用は1,500億円ということで、年平均にして約43億円と大きな歳出が見込まれます。今定例会には、建物の9割が建築後30年以上を経過し、公共施設全体の6割を占める学校施設の「長寿命化計画策定業務」について、ようやく予算案が出されていますが、計画策定が来年度末(令和3年3月)で、それから対応方針を定め実施していくのには、更に長い期間がかかります。しかし、災害は待ってはくれません。市長は、庁舎建設に一生懸命ではありますが、日々の市民生活に対する安全対策についても、目を向ける必要があります


※クリックして「2.公共施設でのWi-Fi(ワイファイ)環境整備について」へとぶ

⑴ 公共施設の避難設備の状況について。

市長部局管轄施設の状況について伺います。

答弁者 (総務部長)庁舎は、小金井市庁舎等消防計画に定める自主点検チェック表を用いて、日々の点検及び年2回の定期点検を実施しており、5施設7か所の不具合が指摘されています。

⑵ 修繕や購入に関する、対応の方針は。

不具合点に対する、修繕や購入に関する対応方針を伺います。

答弁者 (総務部長)所管課において優先順位に留意し、順次対応する

⑶ 設備の利用方法や避難訓練の状況について。

定例で行われている避難訓練や防火設備の点検の中で、これらの避難設備等は実際に、使用方法などが確認がなされているのか。

答弁者 (総務部長)実際に避難器具を利用した訓練、使い方の確認訓練は行っていない。

いざという時の為に、今後、チェック項目に加え、使用方法の確認なども実施しないか。

答弁者 (総務部長)平常時の訓練によって、把握していることが必要だと考える。小金井消防署のご意見等も参考にし、取り入れていく

⑷ 公共施設の避難設備の状況について。

教育委員会管轄施設の状況について伺います。

学校の施設および設備等に安全点検について、「学校保健安全法第27条」において定められている。不具合箇所が大変に多岐にわたるので、資料を整理させて頂いた、調査結果についてご見解を伺う。

答弁者 (学校教育部長)学校施設は、定期的に点検・確認を行っている。法定点検として、建築基準法、消防法に基づく点検を実施している。特に消防用設備は年二回点検委託を実施し、動作環境、劣化状況等確認を行っている。「警報装置」「防火設備」の指摘が多くなっている。防火施設(扉・シャッター)は、各校20から30か所設置されているが、昭和40年代から50年代に設置されたものが多く、3割程度に一部作動の不具合が生じている

⑸ 修繕や購入に関する、対応の方針は。

特に、小中学校については子供たちが毎日通う施設です。適切な修繕は行えているのでしょうか、早急な対応をお願いする。

答弁者 (学校教育部長)「学校施設長寿命化計画」策定の時期に影響されることなく、対応が必要だと考える。「警報設備」「防火設備」が優先だと考えるが、順次対応していく。

今回、質問に取り上げた事により、緊急対応を決断いただき、大幅な改善が図られる事について、感謝を申し上げる

新庁舎建設に100億円かけるのも結構だが、教育委員会で他の事業に影響を出すことなく、予算を付けて、早急に対応を行うべきだと考えますが教育長のご見解を求めます

答弁者教育長子供の安全は何より優先されるものと考える。校舎全体の老朽化により今回の点検で多くの不具合が発見された。この事態を重く受け止め、一刻も早く改善し子供の安全を確保したい

例えば、「避難階段が腐食しているので、訓練に使うのは危ないからやめよう」などという判断が学校でされたとすると、いざという時に全く意味のない訓練になってしまいますし、事故発生時、その場所を避ける事で逃げ遅れにつながる事も想像されます。設備の利用方法を確認する避難訓練などの実施状況について伺う。

答弁者 (学校教育部長)避難訓練は、複数のルートで避難できる様にするなど、的確かつ着実に実施していく

2 公共施設でのWi-Fi(ワイファイ)環境整備について

私自身、平成25年第二回定例会から取り上げている。主要な公共施設には、災害時用にキャリア限定で、民間業者が設置する設備を利用できる。通常、一般利用できる公共のサービスは、セキュリティ面での不安要素があるとの理由等から、検討が進んでいなかった。

「小金井市 Wi-Fi」で検索している方も多く、この点からもニーズを感じる。このほど、「新庁舎建設に向けたICT整備方針」の中に「公衆無線LANの整備」という項目が含まれており、取り組みについては、前向きな記述となっております。そこで、セキュリティの方針などについて、課題が解決したのであれば、市民要望に応える為にも、庁舎建設を待つことなく、早急にサービスを開始すべきだ。

⑴ 他市の整備状況について

多摩地域においても、いくつかの自治体図書館でのWi-Fi提供を実施しています。また、近隣市でもラグビーワールドカップやオリパラの機運醸成や、人を呼ぶ取組として、国分寺市や府中市などにおいても、公衆無線LANをはじめている。他市の状況についてどう考えるか。

答弁者 (情報システム課長)公共施設や市内の駅周辺に整備している自治体があることは認識している。

⑵ 本市の整備方針について

四年後の庁舎竣工を待たずに、市民要望の高い施設での整備を進めていくべきと考えます。

答弁者 (情報システム課長) セキュリティ面での不安がある事も事実。どの程度のセキュリティ対策を行って、ストレスなく使っていただけるか、利便性とのバランスを考えなくてはならない。

セキュリティの心配もありますが、昨今は、サービスを受ける利用者の方が、様々なところで、自ら選択してWi-Fiに接続している。利便性とリスクの関係については、利用者の理解が進んでいる考える。柔軟な対応を早急に検討するべき。

答弁者 (情報システム課長) 先進市の状況を参考にし検討する。課題が解決した場合には、新庁舎建設を待たずに、導入できるか所管部署と検討をしたい

⑶ 図書館や公民館から早急に整備を進めないか

図書館や公民館については、特に市民要望が高い施設として挙げられる。それぞれの施設の計画の中にも、目標としても位置付けられていると考える。他市が進めている中で、選ばれる自治体になる為、積極的に整備を進めるべき。

答弁者 (図書館長) 図書館と公民館の複合施設である貫井北センターでも、Wi-Fiの問い合わせを頂いている。費用対効果も含めて検討が必要。安全安心に利用いただくため、情報システム課とも連携をとっていく。

 

📺質疑の様子は動画(YouTube)でご覧いただけます。(0h56m38s から再生