第80回 都市問題会議
- テーマ:『市民協働による公共の拠点づくり』
- 場所:長岡市 「シティーホールプラザ アオーレ長岡」
- 期間:2018/10/11~2018/10/12
一日目
- 視察内容:
- 【基調講演】 「地方分権へのまなざし」
東京大学史料編纂所教授 本郷和人 氏 - 【主報告】 「長岡市の市民協働」
新潟県長岡市 磯田達伸 市長 - 【一般報告】 「市民との対話と連携で進める津市の公共施設マネジメント」
三重県津市 前葉泰幸 市長 - 【一般報告】 「場所の時代」
建築家・東京大学教授 隈研吾 氏
筑波大学客員教授 森民夫 氏
アートディレクター 森本千絵 氏
二日目
- 視察内容:【パネルディスカッション】
コーディネーター:
明治大学政治経済学部地域行政学科長・教授 牛山久仁彦 氏
パネリストは以下の五名。
- 埼玉県和光市長 松本武洋 氏
- 高知県須崎市長 楠瀬耕作 氏
- 東京理科大学理工学部建築学科教授 伊藤香織 氏
- NPO法人子育てひろば全国連絡協議会理事長 奥山千鶴子 氏
- 長岡市国際交流センター「地球広場」センター長 羽賀友信 氏
- 所感
戊辰戦争後、長岡藩大参事小林虎三郎の「教育こそ人材を育て、国やまちの繁栄の基となる」との人材育成を第一に掲げる「米百俵」の精神が現代においても根付き新しいまちをつくる開府400年を迎えた長岡市で、全国都市問題会議」に参加、「市民協働による公共の拠点づくり」について二日間研修させていただきました。
会場は建築家・隈研吾氏が手掛けた「アオーレ長岡」。市民協働と交流の拠点として中央に屋根付きの巨大な「ナカドマ」を囲んで市役所、アリーナ、交流スペースがあります。一階にあるガラス張りの議場は市民開放もされ、全国でも話題となっています。建築面積12,000㎡、延床面積35,500㎡。本市とは規模は全く異なりますが、設計者に対して明確な「発注者の意図」を伝えられるべきものがあるのか。欠けている大きな点である事を改めて確認しました。
行政視察
二日目の午後は、会場を中心とする中心市街地での取り組みを学べるコースを選択。「学び」と「交流」をキーワードにした「まちなかキャンパス長岡」、市内3大学1高専と企業の交流の場「NaDeC BASE」、子育ての駅の一つ「ちびっこひろば」を視察しました。ここでも市民協働・人材育成の視点が土台となっており、駅周辺に敢えて点在する特徴のある施設に役所の担当部署が併設をされるというとても市民目線にたった施設配置のコンセプトとなっています。市役所を移転する事に対する課題解消に終始し、11.3k㎡という小金井市の中で、人の流れをどうデザインするのかという鳥の目の視点がここ数年欠けていた事に気づかされました。この点、しっかりと詰めていきたいと思います。
以上