市民待望の人道橋(じんどうきょう)が開通!

2015年7月31日、地域の方々の三十年来の悲願でありました、小金井公園前の人道橋が開通いたしました。
橋の名称は、徳川吉宗の命により始まった武蔵野新田開発の世話役として活躍し、玉川上水に名勝「 小金井桜」を植えた川崎平右衛門定孝の名を冠した「 平右衛門橋」と命名されました。

この場所は、ココバスのバス停を降りて小金井公園に向かう場所のため、地域の方のみならず市内全体や市外の方まで多くの方に喜んでいただいております。また、小金井公園は広域避難場所にもなっている事から災害時にも安全に避難いただけるようになりました。

昭和40年代に設置された老朽化した旧歩道橋。
高齢者や車いす、自転車では通行不可能なため、遠くまで迂回する必要がありました。


工事の遅延などにより、この間、利用者の皆様にはご不便をおかけする事になり、平成27年第一回定例会でも遅延の原因追及や再発防止および横断歩道の移設など、厳しく対応を求めて参りましたが、人道橋の開通により、通学の子供たちや、市内外の足のご不自由な方々も、小金井公園等へ安心して行き来できるようになりました。

先輩議員が住民の方と寄り添い取り組んで来て、それを受け継ぎこの日を迎えられたことをとても嬉しく思います。

人道橋の架設の文化的要素(「玉川上水・小金井桜整備活用計画」 より抜粋)

名勝小金井(サクラ)は、江戸時代から「金橋桜花」、「小金井橋桜花」などと呼ばれ、「開花のとき、金橋の上より是を望めば、岸をはさむ桜繽紛として前後尽きることを知らず、実に一奇観たり」(江戸名所花暦 1827年)というように小金井橋の上から望む両岸の桜並木の眺望を絶景としてきました。歴史的にみても橋は名勝小金井(サクラ)の景観に欠かせない要素です。このモデル区間で実施する整備活用事業によって、玉川上水の両岸から水路を覆うサクラのトンネルをつくり、かつての名所小金井橋に代わる新たな鑑賞スポットとします。

今後も、人道橋と小金井公園を結ぶ、五日市街道の横断歩道の位置の改善など、引き続き皆さんが安全にご利用頂ける環境整備と、川崎平右衛門が作った桜並木を再び愛でることが出来るよう、桜並木( 名勝小金井桜)の復活と合わせて、全力で取り組んで参ります。