議案第56号一般会計補正予算(第3回)修正可決

前市長が辞職したことに伴い中断していた新庁舎及び新福祉会館建設を再開する予算が市長から提出されましたが、議会との協議が中断され実施できていなかったコストダウンを含む2か月の検証調査予算を加える修正案を公明党を含め4会派で提出し、賛成多数で修正可決されました。

賛成13 小林、渡辺、五十嵐、遠藤、吹春、河野、片山、渡辺(大)、古畑、高木、水上、森戸、田湯
反対 9 岸田、村山、鈴木、沖浦、斉藤、坂井、水谷、安田、清水
※敬称略。議長は採決に参加せず。

検証調査結果を受けて、より多くの方に喜んで頂ける新庁舎及び新福祉会館建設が、早期着工に向けて着実に進んで行くことを望んでいます

議案第56号一般会計補正予算(第3回)に対し、小金井市議会公明党を代表し修正案に賛成する立場で討論を行います。

我々は、これまで庁舎建設について、他の施策に影響の出ない財政の見通しを示して、早期に決着をつけるよう要望してまいりました。前市長のもとでは、その不安を払拭することができず、事業を中断(の進言を)せざるを得ませんでした。

今回、新型コロナの市財政への想定する悪い影響が最小限に抑えられたことから、市長は新たな財政見通しを示し、現設計を基本路線としながら早期の建設を目指し事業を再開するための予算を提案されました。しかし示された設計というのは、前市長のもと検討が中断されている設計案そのものでありました。

もちろん庁舎建設も市民の皆様からお預かりした財源で行われる大事業であります。公明党は、今回示された財政見通しが一定の水準をクリアするものと判断し、現設計を基本路線とし事業の早期再開することに大筋合意する考えを示しながらも、前市長と議会の間で協定を結び行われていた設計協議が中断したことや、この間の建築資材高騰により増大した総事業費を少しでも改善させるために、最後の仕上げとしてコストダウンを目的にやり残した検証調査の実施など、努力すべきであると訴えて来ました

予算特別委員会では、部局には、短期間ではありましたがご努力をいただき、求めに応じ「検証調査の実施が想定し得る項目について」の資料を提出いただき、2か月の検証調査で一定の財政効果が見込める可能性が示されました。

疑念を晴らし、より多くの皆さんの納得を得るため、幸いに半年ほど着工をスライドさせることで、懸案だった清掃関連施設も完全に無くなり工事性も向上し、うなぎ上りであった建築物価指数も2月から現時点では横ばいに転じていることからも、我々は今こそ、示された2か月の検証調査を実施するべく補正予算の修正を求めてきました。
市長には一定の理解を得られたのではないかと考えましたが、残念なことに調整が整わず市長からの修正提案には至りませんでした。しかし、このままでは原案を含む全ての提案が白紙になりかねず、今置かれている状況は、事業の大詰めであり、まさに行政と議会との調整の最終局面とも言え、是非、再考いただきたき、事業を前に進めるため、4会派でそれぞれの異なる思いを押し殺して、合意形成を図り修正予算を提出させていただきました。

是非、今後50年以上に渡り市民に愛され活用される公共施設として、市民のご負担に対して、より多くの理解を得て、喜んで頂ける事業となるよう市長には、早期に建設に向け最後までご努力をいただくことを要望し討論といたします。

小金井市議会公明党 小林まさき 討論

(修正案の提案理由)新庁舎 (仮称) 新福祉会館建設については、昨年約6か月をかけて庁舎等建設に関する協議会を開催し、協議をしてきた経過がある。それは厳しい財政の中で資材高騰が続く状況であってもできるだけのコストダウンと、将来を見越してのより良い方 策を探り、一致点を見出すためであった。その経過で出てきた論点をしっかりと検証 することは市議会の責務でもある。 新庁舎等建設のできるだけ早い進捗を進めるため、10項目の検証項目について検証を実施していく予算を措置する必要があるため、本 案を提出するものであります。