建設環境委員会行政視察報告(2020.01.20-01.21)

一日目

「マイレポはんだ」とは、スマートフォンを利用して、道路の陥没や施設の破損など、身近な問題を手軽に解決する半田市の先進的な取り組みの名称。

  1. 千葉市が採用している、FixMyStreetJapanと同じシステムを採用。
  2. 平成25年に実証実験を行い、翌年には予備費を使ってすぐに本格導入。
  3. 市民から連絡先が分からない、閉庁時に連絡が取りたいなどの不満があった。
  4. 行政側も、写真とGPS情報を得る事で、ピンポイントで対応がとれる。
  5. ネットを介しての連絡数は、増えたが現場確認などの手間も減ったことで、現場の負荷が増えたという認識はない。直接的な人員の増強は行っていない。
  6. 行政と消防団が使える、災害モードなども特徴的な使い方。
  7. 更なる周知と、課題を市民が協働で解決するところまで持っていきたいという戦略が明確にある。
  • 所感

担当者の提案があって以降、検討から導入までの決定プロセスが非常にスムーズな点が素晴らしい。また、小金井市でいう都市整備部のサービスではなく、あくまでも市民協働の観点からのもので、既存のサービスに対しては補完的な位置づけに過ぎず、その先の協働に向けた仕掛けづくりである点は驚かされた。カスタマイズをしなければ、導入費用も低い事から、目的が明確になるのであれば、本市でも積極的に検討をするべきだと考える。

二日目

  • テーマ/場所: 「生物多様性おかざき戦略」について
  • 場所:愛知県岡崎市
  • 期間:2020/01/20(1日)
  • 視察内容:
  1. 国において、生物多様性国家戦略2020の策定や生物多様性基本法の策定。
  2. 愛知県で、2005年愛知万博、2010年生物多様性条約、あいち自然環境保全戦略の策定。
  3. 平成15年に中核市になり、県からの環境行政の権限移譲もあり独自性が強まった。
  4. 平成18年に旧額田町と合併、市域が旧岡崎市の1.7倍の面積になり、広大な森林を持った。
  5. これらの流れの中で、生物多様性の保全及び持続可能な利用に関する基本的な方針を示す計画を策定するに至った。
  6. 様々な環境保全団体との連携を図る。
  7. 岡崎市版レッドリストを策定する。
  8. 平成25年度に環境教育推進計画を策定し、それに基づき様々なプログラムを実施。
  9. 未来環境創造戦士エコマインダーによる親しみやすい環境教育を実施。
  • 所感

近年の市街地拡大に伴う自然環境の変化、豊かな自然を有する旧額田町との合併などから、自然環境の保全の重要性を捉え、将来への責任感からの取り組みである。387.2キロ平方メートルと小金市と比べると34倍以上の市域面積ですが、とても大切な観点である事は、言うまでもない。岡崎市は幼児から大人までの各世代。興味がない人、これから学びたい人、真剣に取り組んでいる人。それぞれにあった「環境学習プログラム」という積極的な取組がある。視察内容を参考に、形態はともかく自然豊かな本市にとって、国連の定めたSDGs(持続可能な開発目標)の観点からも一定の取組を検していく責任があると考える。